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法律的な文章
2025.11.4
法律的な文章の作り方について、私の思うところを書き綴ります。
法律文章の組み立て方としては、「問題点の指摘→規範定立→当てはめ→結論」というのが基本です。
で、この内で「規範定立→当てはめ」のところですが、文字通りに①規範を立てる、②当てはめるという順番で考えると、やや苦労します。
この順番に凝り固まって考えてしまうと、まず、判例で示されている規範などを完璧に思い出すということが必要になってしまいます。また、判例の規範でA、B、Cという要件が示されているが、本件ではCがないというケースなど、必ずしも規範をそのまま使えないケースへの対処が難しくなります。
そこで、おすすめの方法としては、②当てはめる事実(使えそうな事実)を拾い上げて、その事実から①規範を立てる(作る)という作業を頭の中で行い、文章では①→②という流れで書くという方法です。
この方法を使えば、文章を読んだときに、「問題点の指摘→規範定立→当てはめ→結論」の流れがきれいに整っていて、法律的な文章として読みやすいものになります。
文章の作り方で悩んだときの参考になれば幸いです。